石川 喬司(いしかわ たかし 1930年9月17日 - )は愛媛県出身の作家、評論家。
略歴
愛媛県
四国中央市出身。1953年、東京大学文学部仏文学科卒業。同年、毎日新聞社に入社。新聞記者生活の傍ら文筆生活に入る。1963年3月5日、星新一や小松左京たち10人と共に日本SF作家クラブを設立。
出版局編集次長を経て、1971年に毎日新聞社を退社。1978年、『SFの時代』により日本推理作家協会賞受賞。SF作家としての代表作に、自らの悲惨な戦争体験に基づく『魔法つかいの夏』がある。1979年には東京大学にて「文学と時間」と題する講義をおこない、日本の大学における最初のSF講座として話題を呼んだ。このほか、NHKでレギュラー番組を持っていた事もある。
競馬にも造詣が深く、競馬評論家としても知られ、フジテレビ「チャレンジ・ザ・競馬」にレギュラー出演していた。当人は馬家(ばか)を自称。
日本推理作家協会常任理事。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、日本SF作家クラブ、アジア・アフリカ作家会議の各会員。競馬国際交流協会評議員。日本SF大賞、江戸川乱歩賞、横溝正史賞などの選考委員。日本SF評論賞選考委員長。
作品
小説
- 魔法つかいの夏 早川書房 (1968)
- アリスの不思議な旅 早川書房 (1974/12)
- 世界から言葉を引けば 河出書房新社 (1978/11)
- エーゲ海の殺人 集英社 (1980/12)//旺文社文庫(1986/03)
- 彗星伝説 講談社 (1982/01)//講談社文庫(1985/12)
- 一攫千金の夢 集英社 (1983/01)
- 絵のない絵葉書 毎日新聞社 (1986/05)//集英社文庫(1991/04)
- ホース紳士奮戦す 徳間書店 (1987/12)
評論
- SFの時代―日本SFの胎動と展望 奇想天外社 (1977/11)//双葉社 (1996/11)
- SF・ミステリおもろ大百科 早川書房 (1977/11)//講談社文庫 (2000)
- IFの世界 毎日新聞社 (1978/12)//講談社文庫 (1983/01)
- 極楽の鬼―マイ・ミステリ採点表 講談社 (1981/01)
競馬関係
- 馬家物語―人はなぜ競馬をするか 現代評論社 (1978/10)//徳間文庫 (1984/01)
- 紳士は競馬がお好き―馬家先生、世界を駆ける 現代評論社 (1983/10)//徳間文庫 (1986/05)
- 走れホース紳士・紳士は競馬がお好き(石川喬司競馬全集 第1巻) ミデアム出版社 (1992)
- 競馬聖書;馬家物語 (石川喬司競馬全集 第2巻) ミデアム出版社 (1992/12)
- 新編ホース紳士奮戦す・女か馬か・明日の手帖・面長の恋人たち(石川喬司競馬全集 第3巻) ミデアム出版社 (1993/06)
- ターフの誘惑 廣済堂出版 (1996/05)
- 競馬場の歩き方―ガイドエッセイ地方競馬の魅力 ミデアム出版社 (1999/11)
編集
- 日本SF・原点への招待―「宇宙塵」傑作選 講談社 (1977/05)
- 夢の中の女 旺文社文庫 (1984/01)
- 傑作競馬小説集 実業之日本社 (1984/04)
- 黄金の指(ギャンブル小説傑作集) 光文社 (1984/09)
- 華麗なる賭け (ギャンブル小説傑作集) 光文社 (1984/09)
- 女は一回勝負する (ギャンブル小説傑作集) 光文社 (1984/10)
- 本命―競馬ミステリー傑作選 徳間書店 (1985/03)
- エラリイ・クイーンとそのライヴァルたち 西武タイム(1987/05)
- 四次元の殺人 光文社 (1990/03)
- 「名勝負(ギャンブル・ロマン)」傑作大全(上)(下) 光文社 (1993/06)
- 黄金の腕 (ギャンブル小説傑作集) 光文社 (1993/08)
----------------------------------------------
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
ご利用上の注意