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天皇杯

天皇杯 [てんのうはい]
(n) Emperor's trophy

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天皇杯

天皇杯
総合閉会式で天皇杯を受け取る岡山県]] 天皇杯(てんのうはい)とは様々な競技で最優秀を取ったものに対して贈られる賜杯トロフィーなど)のこと。転じて、その賜杯が送られる競技名となっているケースも多い。

概要

本来は天皇賜杯(天皇から賜った記念杯)という名称が正しいが、大相撲などを除き天皇杯と呼ぶのが一般的である(大相撲の場合は賜杯と呼ばれることがほとんどである。又大相撲ではかつて菊花大銀盃と言う事もあった)。
戦後すぐの頃までは、直接トロフィーや盾を下賜されるケースのほか、御下賜金を元に作成されたトロフィーも同様に呼ばれていたが、現在はトロフィーや盾を下賜されたもののみを天皇杯と呼ぶことになっている。
ここでいう競技とはスポーツ競技のみではなく、農林技術などの競技も含まれる。天皇杯の下賜が行われていた頃は原則としてアマチュア競技のみが対象となっていたが、現在ではプロアマは関係なくなっている。
これらは全て宮内庁を通じて競技大会を運営する団体に対して下賜されており、原則として一競技につき一つとなっている。そのため、原則として各競技の日本一決定戦で採用され、一般的にはその競技の日本一のチームに下賜されている場合が多い。但し、硬式野球の場合は、競技の普及過程における歴史的な経緯の関係で、東京六大学野球の優勝チームという対象が極めて狭い範囲となっている。またバレーボールのように賜杯を授与する大会が変わるケースもある。
男女別に行われる競技では、男子に天皇杯が下賜されている場合、女子に対して皇后杯を下賜しているケースも存在ある。しかし必ずしも男女ともに贈られるわけではなく、サッカーのように女子競技が遅れて普及したケースでは男子のみの下賜となっている。

下賜されている所持団体

カッコ内は賜杯が授与される対象

天皇杯・皇后杯

  • 日本体育協会国民体育大会の冬夏秋の全大会を通じて男女総合成績第1位の都道府県)
  • 全日本剣道連盟全日本剣道選手権大会の優勝者)
  • 全日本柔道連盟全日本柔道選手権大会の優勝者)
  • 日本卓球協会全日本卓球選手権大会の優勝者)
  • 日本ソフトテニス連盟(全日本ソフトテニス選手権大会の優勝者)
  • 日本バスケットボール協会全日本総合バスケットボール選手権大会の優勝チーム)
  • 日本バレーボール協会全日本バレーボール選手権大会の優勝チーム)

天皇杯のみ

  • 全日本軟式野球連盟全日本軟式野球大会の優勝チーム)
  • 東京六大学野球連盟(東京六大学野球リーグ戦の優勝チーム)
  • 日本サッカー協会全日本サッカー選手権大会の優勝チーム)
  • 日本相撲協会各場所における幕内最高優勝者)
  • 日本相撲連盟全日本相撲選手権大会優勝者)
  • 全日本弓道連盟(全日本男子弓道選手権大会の優勝者)
  • 日本中央競馬会天皇賞=年2回・春と秋開催=の優勝馬の騎手、調教師、馬主)
  • 日本学生陸上競技連合日本学生陸上競技対校選手権大会の男子総合優勝校):女子は秩父宮妃賜杯
  • 日本水泳連盟日本学生選手権水泳競技大会の男子総合優勝校):女子は奥野杯
  • 日本体操協会全日本体操競技選手権大会の男子個人総合優勝者)
  • 日本テニス協会全日本テニス選手権の男子シングルス優勝者):女子シングルス等にも賜杯あり
  • 日本レスリング協会全日本レスリング選手権大会の優勝者の中の最優秀選手)
  • 日本農林漁業振興会(農林水産祭の各部門最上位者)

皇后杯のみ

  • 全日本なぎなた連盟全日本なぎなた選手権大会の優勝者)

備考

注意点(勘違いしやすい点)
スポーツ界においては天皇杯全日本サッカー選手権大会の印象が強いために「天皇杯」を冠した競技大会をプロ・アマ合同の大会だと勘違いする向きがある。前述でもわかるように「天皇杯」と「プロ・アマ合同の大会」とは直接的な関連性は全くない。サッカーの例は競技界としてオープン参加で日本一を決定する日本選手権を開催してその優勝チームに「天皇杯」を贈っており、それが天皇杯を贈る原則論にのっとっているというだけのことになる。

関連項目

  • 内閣総理大臣杯
  • エリザベス女王杯
てんのうはい *
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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天皇杯全日本サッカー選手権大会

天皇杯全日本サッカー選手権大会
天皇杯全日本サッカー選手権大会(てんのうはいぜんにっぽんサッカーせんしゅけんたいかい)は、1921年に開始された日本のサッカーの大会。日本最大のサッカーのオープントーナメント(事実上の総合選手権大会)である。

沿革

全日本選手権大会は元々イングランドサッカー協会(FA)が1921年に日本サッカー協会に優勝トロフィー(FA杯)を寄贈し、それをかけたトーナメント大会(大会名はア式蹴球全国優勝大会)を開催したことに由来している。この銀製トロフィーは太平洋戦争第二次世界大戦)の最中に金属の不足により供出されたため、現存していない。
また天皇杯は戦後1947年に開かれた「東西対抗サッカー試合」の勝利チームに宮内庁から下賜された天皇杯が贈呈されたことが始まりとされ、それが1951年から全日本選手権の優勝チームに贈呈されている。1967年度の第47回大会までは開催時期・決勝会場地ともばらつきがあった。藤枝市藤枝東高広島市国泰寺高と高校のグラウンドで行われた年もある。1968年度の第48回大会から年末の開催となり、決勝戦が元日1月1日)・国立霞ヶ丘陸上競技場に定着した(国立での決勝戦開催はその前年・1967年度から。なお天皇杯元日決勝実施の前年・1968年にはNHK元日サッカーが開催されている。当該項参照)。
Jリーグ発足以後は、プロチームとアマチュアチームが戦える唯一の大会になり、さらに1996年度の第76回大会から門戸が大幅に開放され、第2種登録チーム(高校生年代)も出場できるようになった。これで名実ともに日本を代表するサッカートーナメントとなり、何度か高校のサッカー部とJリーグ加盟クラブの対戦も行われている。
また、2003年度の第83回大会までは主に12月から元日に開催されていたが、翌2004年度の第84回大会から大会日程を9月下旬からに大幅拡大し、寒冷地で開催しづらかった北海道東北北信越北陸長野県新潟県)地域でもより多くの試合がこなせるように改善された。また、これまでJ1のチームは3回戦からのシード(かつホームゲーム主催権獲得)もあったが、4回戦からに変更され、それに併せて第84回大会は原則3回戦勝ち抜けチームのホーム開催となる関係から、J1のチームはアウェーで天皇杯開幕を迎える形となったが、第85回大会は(J1所属チームが18チームに拡大した関係もあり)J1勢同士の対戦(組み合わせ決定時にJ1で15位以下のチーム)も含まれた他、殆どの試合が、J1のホームスタジアム(3回戦勝ち抜けチームのホーム扱いの試合は名古屋 vs アローズ北陸富山で行われるのみに留まった)で開催されている。
なお、第85回大会(2005年度)からJリーグも主催団体に加わり名実ともにJリーグ第3の公式戦となったが、その一因にはスポーツ振興くじ(toto)を実施するためでもあった。
また第84回大会(2004年度)から元日の決勝戦では、「女子サッカーの天皇杯」に相当する全日本女子サッカー選手権大会決勝戦も開催することとなった。

NHK杯

1968年元日に社会人と学生それぞれのチャンピオンチームを招待した「NHK杯元日サッカー」が開催され、前年の日本リーグ優勝の東洋工業とインカレ優勝の関西大学が東京の国立霞ヶ丘陸上競技場で対戦した。
わずか10日後に両チームとも第47回天皇杯の初戦を控えており、その前哨戦としての意味合いが強かったが、本大会が滞りなく運営されたこともあり、翌年度の第48回大会より天皇杯決勝を元日開催とし、NHK杯サッカーはこの1回のみで廃止された。現在、優勝チームに天皇杯と共にNHK杯が授与されるのはこの名残りである。
試合は東洋工業が1-0で関大を降し、その勢いのまま天皇杯も制した。
(関連 Jリーグスーパーカップ

大会名変遷

  • ~第13回 ア式蹴球全国優勝大会
  • ~第20回 全日本総合蹴球選手権大会
  • 第26回 全日本蹴球選手権大会
  • ~第30回 全日本サッカー選手権大会
  • ~第51回 天皇杯全日本サッカー選手権大会
  • ~第54回 天皇杯全日本サッカー選手権大会(中央大会)
  • ~現在 天皇杯全日本サッカー選手権大会(決勝大会)

主催・主管団体

  • 主催 日本サッカー協会日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
  • 共催 日本放送協会(NHK)、共同通信社
  • 主管 各都道府県サッカー協会

大会の基本的な開催日程

2004年度以降の大会の基本的な日程は以下のとおり。
  • 1回戦 - おおむね9月の第3日曜日(都道府県代表チーム、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝チームの出場)
  • 2回戦 - 1回戦の翌週の日曜日(1回戦勝利チームの出場)
  • 3回戦 - 2回戦の翌々週の日曜日(J2チーム、JFLシードチームの出場)
  • 4回戦 - 11月の第1日曜日(J1チームの出場)
  • 5回戦 - 12月の第1土曜日
  • 準々決勝 - 12月23日前後
  • 準決勝 - 12月29日
  • 決勝 - 翌年1月1日(国立霞ヶ丘陸上競技場
Jリーグ・JFLをはじめとするリーグ戦はあらかじめこれらの日程を避けて設定されるが、以下の大会は天皇杯と日程が重複または近接することがある。この場合はこれらの試合への参加を優先し、当該試合に関わるチームの試合は予備日(基本的に当該試合日の翌水曜日または翌土曜日)に開催される。
  • Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝(4回戦が該当)
  • AFCチャンピオンズリーグ決勝(4回戦が該当)
  • J1・J2入れ替え戦(5回戦が該当)
  • FIFAクラブワールドカップ(5回戦が該当)

出場資格(2009年現在)

本大会に出場できるのはシード出場のチームと各都道府県代表チームあわせて全82チーム。

シード出場チーム

  • Jリーグ・J1の参加全チーム(4回戦から出場)
  • Jリーグ・J2の参加全チーム(3回戦から出場)
  • 日本フットボールリーグ(JFL)の前期リーグ戦終了時点の1位チーム(3回戦から出場)
  • 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの優勝チーム(1回戦から出場)

都道府県代表チーム

原則として地区予選をかねる各都道府県大会(JFL、地域リーグなどの社会人、大学、高校、クラブチームなどを対象とする)の優勝チームまたは代表決定戦の勝利チーム(例:第79回・第80回大会のソニー仙台)が本大会への出場権を得る。ただし、優勝チームが上記のシード枠での本大会出場となる場合は準優勝チームが繰り上がる(例:第81回大会の長崎大学)。
天皇杯全体の基本姿勢としては全登録チーム参加でのフルオープンエントリー制の大会という理念が建前としてあり、各都道府県予選である大会には各都道府県サッカー協会に登録されている1種2種のチームは基本的に全チームにその年次の予選への参加権利がある事が望ましいとされている。しかし、予選実施要綱の詳細は各都道府県サッカー協会側に任されており、実際には下部リーグがある運営を採っている都道府県大学リーグや、チーム数が多い高校のチームなどは、必ずしも毎年次に全チームがその年次の予選に直接参加できない都道府県もある。詳細は各都道府県予選大会を参照。
各都道府県予選を兼ねる地方大会は次の通り。
  • 北海道 - 知事杯全道サッカー選手権大会○
  • 青森県 - NHK杯青森県サッカー選手権大会○
  • 岩手県 - 岩手県サッカー選手権大会○
  • 宮城県 - NHK杯・河北杯争奪宮城県サッカー選手権大会◎
  • 秋田県 - 秋田県総合サッカー選手権大会○
  • 山形県 - 山形県サッカー総合選手権大会◎
  • 福島県 - 福島民報杯・NHK杯福島県サッカー選手権大会
  • 茨城県 - 茨城県サッカー選手権大会
  • 栃木県 - 栃木トヨタカップ栃木県サッカー選手権大会
  • 群馬県 - 群馬県サッカー協会長杯サッカー大会
  • 埼玉県 - 彩の国カップ埼玉県サッカー選手権大会
  • 千葉県 - 千葉県サッカー選手権大会
  • 東京都 - 東京都サッカートーナメント
  • 神奈川県 - 神奈川県サッカー選手権大会
  • 山梨県 - 山梨県サッカー選手権秋季大会
  • 長野県 - 長野県サッカー選手権大会
  • 新潟県 - 新潟日報杯・NHK杯・共同通信杯新潟県サッカー選手権大会
  • 富山県 - 富山県サッカー選手権大会
  • 石川県 - 石川県サッカー選手権大会◎
  • 福井県 - 福井県サッカー選手権大会
  • 静岡県 - スルガカップ争奪静岡県サッカー選手権大会
  • 愛知県 - 愛知県サッカー選手権大会
  • 三重県 - 三重県サッカー選手権大会
  • 岐阜県 - 岐阜県サッカー選手権大会
  • 滋賀県 - 滋賀県サッカー選手権大会(SHIGA FA CUP)
  • 京都府 - 京都FAカップ京都サッカー選手権決勝大会
  • 大阪府 - 大阪サッカー選手権大会
  • 兵庫県 - 兵庫県サッカー選手権大会※
  • 奈良県 - 奈良県サッカー選手権大会代表決定戦
  • 和歌山県 - 和歌山県サッカー選手権大会
  • 鳥取県 - 鳥取県サッカー選手権・決勝大会
  • 島根県 - 島根県サッカー選手権大会
  • 岡山県 - 岡山県サッカー選手権大会○
  • 広島県 - 全広島サッカー選手権大会決勝大会
  • 山口県 - 山口県サッカー選手権大会
  • 香川県 - 香川県サッカー選手権大会
  • 徳島県 - 徳島県サッカー選手権大会
  • 愛媛県 - 愛媛県サッカー選手権大会
  • 高知県 - 高知県サッカー選手権大会
  • 福岡県 - 福岡県サッカー選手権大会◎
  • 佐賀県 - 佐賀県サッカー選手権大会
  • 長崎県 - 長崎県サッカー選手権大会○
  • 熊本県 - NHK杯熊本県サッカー選手権大会◎
  • 大分県 - 大分県サッカー選手権大会決勝トーナメント大会
  • 宮崎県 - 宮日旗・NHK杯宮崎県サッカー選手権大会◎
  • 鹿児島県 - 鹿児島県サッカー選手権大会○
  • 沖縄県 - タイムス杯争奪沖縄県サッカー選手権大会
印なしの大会は、都道府県代表制が採用された第76回大会で新設された大会。同じく◎印はそれ以後の第77回、※印は第78回に新設された大会。○印付の大会は既存(都道府県代表制が採用される以前からある大会で、天皇杯予選を兼ねている)の大会。

出場資格の変遷

  • 第1回~ 東部/中部/近畿・四国/中国・九州の各代表4チームに出場権。
  • 第5回~ 東京と九州代表が初参加し6チームに出場権。以後、予選の変更や大会の拡大と縮小をくり返し3~8チームに出場権。
  • 第26回  終戦後の混乱の中、関東代表と関西代表による2チームに出場権。
  • 第29回  関東/中部/関西/中国/九州の各代表5チームに出場権。
  • 第30回  北海道から九州までの各地区代表と開催地代表の全16チームに出場権。ただし北海道と東北代表チームは辞退した。
  • 第31回  北海道から九州までの各地区代表と開催地代表を含む協会推薦の全14チームに出場権。
  • 第32回~ 北海道から九州までの各地区代表と開催地代表を含む協会推薦の全16チームに出場権。
  • 第43回  協会推薦を含む7チームに出場権。
  • 第44回  実業団および学生(前回優勝を含む)上位各5チームに出場権。唯一、ノックアウトトーナメントを採用しなかった。
  • 第45回~ 日本サッカーリーグおよび全日本大学サッカー選手権大会の上位各4チームに出場権。
  • 第52回  オープン化し、日本サッカーリーグ1部所属チームおよび9地域代表の全24チームに出場権。
  • 第53回~ 日本サッカーリーグ1部所属チームおよび9地域代表の全26チームに拡大。予選が都道府県大会からになる。
  • 第57回~ 日本サッカーリーグ1部所属チームおよび9地域代表の全28チームに拡大(後述する第60回記念大会を除く)。
  • 第60回  記念大会として日本サッカーリーグ2部の首位チームと総理大臣杯大学サッカー優勝チームを加え30チームに拡大。
  • 第64回~ 日本サッカーリーグ1部所属チームおよび9地域代表の全32チームに拡大。
  • 第72回~ Jリーグ所属チームおよび9地域代表の全32チームに出場権。出場チーム数は変わらず。
  • 第76回  Jリーグ所属チーム、ジャパンフットボールリーグ関東大学連盟関西学生連盟の上位チームおよび47都道府県代表の全80チームに出場権。第2種チームの出場が可能に。
  • 第77回  Jリーグ所属チーム1増につき全81チームに拡大。
  • 第78回  Jリーグ所属チーム1増につき全82チームに拡大。
  • 第79回~ Jリーグ(J1/J2)所属チーム、日本フットボールリーグと総理大臣杯大学サッカーの上位チーム、高円宮杯全日本ユースサッカー優勝チームおよび47都道府県代表の全80チームに出場権。
  • 第84回~ Jリーグ(J1/J2)所属チーム、日本フットボールリーグと総理大臣杯大学サッカーの上位チームおよび47都道府県代表の全80チームに出場権。
  • 第88回  Jリーグ所属チーム2増につき全82チームに拡大。

試合方式

試合は45分ハーフの計90分で行い、決着がつかない場合は当初抽選によって勝ち上がりチームを決定していたが、その後PK戦を導入。第75回大会までは延長戦を行わずにPK戦で勝ち上がりチームを決定する方式(決勝戦のみ15分ハーフの延長戦を行い、その後PK戦)となる。第76回大会からは全ての試合においてVゴール方式の延長戦を行い、その後PK戦を行う方式に変更された。そして、第85回大会からはVゴール方式を廃止し、延長戦の前後半15分ずつを必ず最後まで行う方式に変更され、現在に至っている。

備考

優勝チームには天皇杯(第31回以降)の他にNHK杯(第48回以降)、共同通信杯、JOC杯、ドイツ杯(第85回以降)が贈られる。また翌シーズンには全日本選手権チーム(チャンピオンチーム)の証として日本サッカー協会のエンブレムをユニフォームに付ける権利を有する。エンブレムには、日本サッカー協会のシンボルマークであるヤタガラス上部に天皇杯(Emperor's Cup)の"E"を表示(また、J1との二冠の場合は"☆")する。
優勝チームは全日本選手権チームとして、翌シーズンのゼロックス・スーパーカップAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場資格を得る。なお、優勝チームが同シーズンのJ1リーグも優勝している場合には、ゼロックス・スーパーカップには同シーズンJ1リーグ2位チームが繰り上がり、出場権が与えられる。また、同シーズンJ1リーグ3位までのチームが優勝チームだった場合は、ACLには同シーズンJ1リーグ4位チームが繰り上がり出場権が与えられる。
2007年度までは、ゼロックス・スーパーカップは天皇杯の準優勝チームが繰り上がっていた。またACLは2006年度までの優勝チームが、翌々シーズンの出場権を得ることになっており、優勝チームが翌シーズンのJ1リーグで優勝した場合には同シーズンJ1リーグ2位チームが繰り上がっていた。(2008年までの日本からのACL出場枠は2チーム)また同様に、1980年代前半にはジャパンカップへの出場権が与えられていた。
この以前の方式では優勝チームが翌年にJ2へ降格した場合はACL出場権が剥奪されることになっていた。なお、2002年度の天皇杯を制した京都パープルサンガ(2003年にJ2降格)は、当時のAFCチャンピオンズリーグの日程変更上の過渡期でもあったため、出場権がなかった。また2004年度優勝の東京ヴェルディ1969は本来なら2006年J2に降格したので出場権を失う予定だったが、クラブ側の「J2に降格した場合でも出場したい」という意向を受け入れる形で同大会への出場が認められた。この2009年からの変更のため、2007年の優勝チームである鹿島アントラーズには2009年のACLへの出場資格を得られなかった。(ただし2008年のJ1リーグ優勝で出場資格を得ている。)
決勝戦は元日午後の試合であるが、カードに関係なく元日を国立で過ごしたいという根っからのサッカーファンは多く、おおむねどのチームが決勝進出しても超満員となることが多い。ただしJリーグが開幕してから関西以西に本拠地を置くチーム同士による決勝戦はまだ行われておらず、ここ最近は関東圏に本拠地を置くチームが決勝進出を果たすことが多いことから、必ずしも満員になるかどうかは定かではないが、2005年度(2006年1月1日)、2006年度(2007年1月1日)の場合は、J1の人気チームである浦和レッズが決勝進出したこともあり、例年以上にチケットの確保は困難を極めた。また2004年度の第84回大会(2005年1月1日決勝)から全日本女子サッカー選手権大会の決勝戦が元日午前におなじ会場で行われるようになり、「兄妹チーム」のアベック優勝なども見られるようになったが、女子チームの応援団(サポーター)にとって場所やチケットの確保での改善を求める声も上がっている。
1998年度の78回大会より、決勝戦のみならずすべてのスタジアムでの入場曲に「日本サッカーの歌」(坂本龍一作曲)が使われている。
決勝戦終了直後の表彰式においても、優勝チーム表彰の際に「日本サッカーの歌」がBGMで流される。

天皇杯の呪い

  • 2002年優勝の京都パープルサンガは翌年J2降格
  • 2003年優勝のジュビロ磐田は優勝候補に挙げられながら2ndステージ13位と低迷
  • 2004年優勝の東京ヴェルディ1969も翌年J2降格
と、ここ数年、天皇杯に優勝したチームが翌年極端に成績を落とすケースが相次いでおり、Jリーグファンの間では「天皇杯の呪い」「負けた方が縁起がいい」などと皮肉られている。
これは、決勝まで勝ち上がった場合シーズン終了が1月までずれ込み、新チーム編成などの準備期間が短くなること、Jリーグの過密日程化と合わさって、選手が十分な休養を取れないまま新シーズンに突入してしまうことなどが原因と考えられ、日程面の更なる改革が必要だとする声も挙がっている。
ただし、2005年優勝の浦和レッズは、翌2006年シーズンでリーグ優勝し天皇杯の連覇も達成、さらに、2007年はアジアチャンピオンズリーグ制覇、リーグ戦2位とこのジンクスから逃れているとも言える。
また、2007年優勝の鹿島アントラーズも2008年開幕ダッシュに成功し、リーグ2連覇を果たしたことから過去のものとなっている可能性もある。ただし、ゼロックススーパーカップでサンフレッチェ広島に敗れている。

横浜フリューゲルスの呪い

ここ数年の天皇杯優勝チームの翌シーズンにおける不振について、一部のJリーグ・ファンの間での呼称である。
前に述べられている“天皇杯の呪い”との違いは、1999年の名古屋グランパスエイト、2000年の鹿島アントラーズ、2001年の清水エスパルスを含めることである。1999年の名古屋はそれ以降の成績自体に問題ないものの、ここ数年は中位をさ迷うシーズンが続いている。2000年の鹿島はその後Jリーグ連覇、ナビスコ杯制覇を果たしたが2002年以降長くタイトル獲得から遠ざかり、2003年の2ndステージでは最終節のロスタイムに浦和に追いつかれたために横浜F・マリノスの完全優勝を許し、2005年は前半戦を独走していたにもかかわらず優勝を逃している(主力の多くの選手が代表へ招集されていた影響も考えられる)。2007年になってようやくJリーグ、天皇杯優勝を遂げタイトル欠乏から脱却した。2001年の清水は2002年の2ndステージ以降低迷し、2004年・2005年には残留争いをしている。
1998年は横浜フリューゲルスが優勝した。横浜Fは消滅発表後は無敗であり、チームの存続を願う優勝であったが叶わず消滅した。一連のことをフリューゲルスに結びつけることはフリューゲルスの元選手およびサポーターへの配慮を考えれば、良くない呼び方であるが、現にリヴァプールFCヘイゼルの悲劇以降の迷走や、スポーツは違うがメジャーリーグボストン・レッドソックスの「バンビーノの呪い」など何かしらの因縁や経緯により優勝から遠ざかったり、低迷したりとした例は実際にある。
偶然にも2006年、横浜フリューゲルスのサポーター達が作り上げた横浜FCのJ1昇格と共に、前述のように2005年天皇杯王者の浦和がリーグ優勝を果たすこととなった(しかも、これも何かの因縁なのか、浦和のヘッドコーチは横浜フリューゲルス最後の監督だったゲルト・エンゲルスであった)。

歴代大会結果

天皇杯への指摘

天皇杯(全日本選手権)は、ア式蹴球全国優勝大会として設立された第1回大会から辞退チームが出るなど、他の国内外の大会とのスケジュールの兼ね合いや、権威づけ、過密日程などの問題を抱えていた。戦前の明治神宮競技大会との統合や日本サッカーリーグ設立に伴う日本チャンピオンの位置付け(現状では日本リーグ1部・Jリーグ1部優勝をチャンピオンとしているが、全日本選手権=Championshipは天皇杯勝者である)などがあり、また、第66回大会ではアジアクラブ選手権出場を優先させるため日本サッカー協会の指示で古河電工が天皇杯の辞退(予定されていた対兵庫教員戦は壮行試合とし、結果として古河は日本初のアジア王者となった)を余儀なくされるなど毎年のようにアジアの各大会と天皇杯との選択をせまられていた。
また、ACLへの出場権を前々年度の優勝チームに与えていたことにも様々な意見があり、J1リーグ2位やナビスコ杯の優勝チームに与えるべきとの意見もあれば、前年度の優勝チームを出場させるべきではないかという意見があった。結局2007年11月に、日本サッカー協会は2009年からのACLの出場権を前年度の優勝チームに与えることを正式に発表している。
開催期間や参加枠、ACLへの出場権などは改善されたものの、日程や開催場所、表記に関しては問題を指摘する声がある。特に長崎で神奈川ダービー、香川で静岡ダービーが行われるなど、会場についての不満は特に大きい。またベスト8やベスト16の会場に必ず、Jリーグのない地域(長崎、丸亀など)が含まれており、これについても不満が上がっている。一部のファンからもどちらかのホームでやるべきではという声も多い。2004年からは9月からの開催になり、試合会場については大幅な改善がなされたが、日程によるJリーグクラブへの負担はあまり変わっていないとの声がある。また、年末の集中開催は多少は緩和されたものの、Jリーグや代表の影響もあり、完全に改善されたかどうかについての意見は分かれる。Jリーグの終盤と重なった場合には、特に優勝争いや降格争いしているクラブでは主力選手をベンチからも外すこともあり、ベストメンバー規定の導入も取り沙汰されている。また、年末と元日をまたがっているため混乱を招くこともしばしばである。例に挙げれば、浦和が優勝したのは2005年度という見方をここではしているが、元日を基点に2006年や欧州からの引用で2005-06年と表記したり、単純に第85回大会としたりとファンやマスメディアでも若干の違いが存在する。
このように天皇杯のあり方については多くの指摘がある。しかしながら、元日開催に関しては支持する声も少なからずあり、今後の日本サッカー協会の対応に注目が寄せられる。

テレビ・ラジオ放送

主催者に日本放送協会(NHK)が加わっていることや、過去の経緯もあって、地上波・BSでのテレビ放送はNHKによりほぼ独占放送されている。ラジオ放送は準決勝までNHKが独占、決勝はNHKに加えてTBSラジオ(全日本実業団対抗駅伝大会中継のため飛び乗り)、文化放送ニッポン放送RFラジオ日本が中継を行う。現行の試合形態(本大会80チーム)になって以降はJリーグ勢の登場以降の中継が基本となっている。
  • 3回戦:J2チーム出場カードのうち2試合をBS1で放送(生中継1試合+録画中継1試合)。
  • 4回戦、5回戦:J1チーム出場カードのうち試合日(予備日含む)ごとに2試合をBS1で放送(原則として生中継、一部試合は録画中継)。2006年の4回戦は試合日が2日間にわたり、予備日にも2試合が行われたため、計6試合で中継が行われた。
  • 準々決勝:全試合をBS1で放送(生中継2試合+録画中継2試合)。
  • 準決勝、決勝:全試合を総合テレビラジオ第1、および海外向けのNHKワールド・プレミアムで生中継。また、BS1で録画中継。2007年の決勝まではBSハイビジョンでも生中継で放送されていたが、2008年の決勝はBSハイビジョンでは放送されないことになった。
このほか、各県大会の決勝もNHK各局でのローカル中継で放送される他、本大会の3回戦~5回戦の試合日には深夜にBS1でダイジェスト番組が放送されている。
なお、元日に行われる決勝戦の生中継はNHKが毎年最初に行うスポーツ中継である。なお、民放も含めると、元日朝から昼にかけて行われる全日本実業団対抗駅伝大会(ニューイヤー駅伝、TBS系で生中継)が一年で最初の日本のスポーツ中継となる。
また、3回戦以降の一部の試合はCS放送(スカイパーフェクTV!)での中継も行われていたが、2007年(第87回)は放送予定なしとスカパー!のホームページで発表されている。

脚注

関連項目

  • 天皇杯・皇后杯
  • 全日本女子サッカー選手権大会
  • 日本サッカーのリーグ構成 (1種)

外部リンク

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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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天皇杯全日本サッカー選手権

天皇杯全日本サッカー選手権
天皇杯全日本サッカー選手権大会