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あおり運転

あおり運転
煽り運転(あおりうんてん)とは、前方を走行するに対して、進路を譲るように促す行為であり、車間距離を詰めて追い回す、ハイビームパッシングクラクションなどによって相手を威嚇するなどの行為に代表される。刑法208条の暴行罪に該当する犯罪である。危険運転の一つに分類され、相手を事故・死傷などに追いやった場合は危険運転致死傷罪が適用され厳罰に処される可能性がある。

あおり運転の実態

教習車若葉マークをつけている車、あるいは低速で走行している車などに対して行為に及ぶものが多いと指摘される。
また、追い越し・追い抜きが困難もしくは禁止されている道路において、低速で車両を走行させている場合、後続車のフラストレーションを高め、煽り運転を誘発することもある。
適正な巡航速度で走行していても、軽自動車や自動二輪車のほうが大型自動車や高級車と比較すると段違いにあおり運転を受けやすい。運転技術とは別に車体の大きさそのものの劣等意識が根底にある。
事故に及ばなかった場合には、仮に検挙に至ったとしても安全運転義務違反、車間距離不保持などの軽い反則行為として処理されるため、罪の意識も薄い者が多く問題である。
特に、片側2車線以上の道路の左側車線を制限速度で巡航運転している大型貨物車などを、右側車線が渋滞しているなどの理由が無いにも関わらず、追い越す訳でもなくあおり続けるような運転者の場合は、あおり運転そのものが習慣付いている可能性もあり、ただのあおり運転とは区別して考える必要がある。

対策

煽られたからといって、むやみに加速するのは危険である。そのような車両には進路を譲り先行させるのが原則。車載カメラを搭載している場合はきちんとナンバーが見えるよう録画し、警察へ通報するのが基本。車載カメラを搭載していなくてもナンバーなどを控え警察へ通報するのがスマートドライバーである。法定速度を超えている車を先に行かせることは、煽られた側の車両の安全を確保する為の行為であり、暴走行為に加担したことにはならない。暴走している車の進路を妨害したところであおり運転の減少には全く寄与しない。それどころか後続車のフラストレーションを高め、結果的に他のドライバーまでも危険に陥れてしまう。また、常に周囲の状況に気を配り、煽られないように未然の防止を心掛けることも必要であり、全体の流れに乗る走行、お互いゆずり合う気持ちが大切である。

未然防止

  • 通行帯が複数ある道路の場合、左車線(第一通行帯)を走るように心掛ける。
  • 運転技術が未熟、あるいはその道路に不慣れな場合は、車列の先頭を走らないように心がけ、後続車の走行を妨害しないようにする。
  • 交通の流れに沿った速度で走ることを心がける。
  • 時折、ルームミラー・サイドミラーで後方を確認し、高速で近づく車がいないかチェックする。

回避方法

一般道路の場合

以下の手順で避けるように心掛けると良い。ただし、回避方法はこの限りではない。また、流れの速い場所で急に減速すると追突される危険もあるので、場所も選ぶべきである。
#左ウィンカーまたはハザードランプで合図を出す。
#道路左側に寄り、緩やかに減速する。停車しても構わない。
#後続車が自車を追い越したら、安全を確認してから(挑発した挙句、前に出て追突を誘う当り屋もいるため)再加速、もしくは発進する。
十分な道幅がない・追い越し禁止区間であるなどの理由により、後続車に追い越しをさせることが困難な場合、十分な道幅のある区間・追い越し可能な区間にたどり着いたところで上記の手順により避けるのが良い。

高速道路の場合

危険防止のためやむを得ない場合を除いて駐停車禁止であり、最低速度規制もある。また、不意の加速・減速すら重大な事故を招きかねない。そのため、不慣れな場合には一番左側の車線を走るようにつとめる。また、車間距離を詰めて走る一連の車群からは、十分に離れた距離を取るようにつとめる。無理に加速しようとしてはならない。
追越し車線走行中、右折動作とは無関係に後続車が右ウインカーを出し続ける場合は、速度が遅いことに対する警告の意思を示しており、あおり運転に発展する可能性がある。この場合は、制限速度未満ならば制限速度まで加速するか車線を譲るようにすると良い。 ただし、この右ウインカーを出すという行為は、本来は速度が遅いことの警告ではなく、トラック等が排気ブレーキにより減速中であることを後続のトラックに対して、示すためのものである。 進路譲れの意思表示はパッシングでするのが原則である。

その他の対策

「煽られて嫌な思いをした」で済ませず、何故煽られるのか、何故相手は煽りたがるのかを、客観的に考えるのも対策と言える。例えば、自らが円滑な交通を妨げるような方法で通行していないか、などである。
初心者のうちは車の「はしる・まがる・とまる」といった一連の動作をこなすのに精一杯で、はじめのうちは、余裕とゆとりをもった運転が出来ないものである(余裕とは、リラックスした状態で周囲に気を配った運転をするという意味)。後続車に車間距離を詰められたり、クラクションを鳴らされると、もうそれだけで緊張してしまう人もあるかもしれない。そのような場合でも、あまり動揺しないように心がけたい。
煽り運転の最も恐ろしい弊害は、煽られることによって自車=被害者の側が動揺して萎縮してしまう、あるいはパニック状態になることである。自動車を運転するときに最も大切な心構えとして「むやみに動揺しない」ことを挙げたい。あわてず落ち着いて対処することが肝心である。
時には速度を上げて走行することで解決することもあるが、制限速度を超過することによって解決するべきではない。煽られたからといって制限速度を超過して走行し、結果として交通事故が起こった場合、その責任(刑事・民事・行政処分)を問われるのは自分自身だからである。煽った車両は何食わぬ顔をして事故現場から逃げ去り、何ら責任を問われないことが多い。このことは、後続車に気を取られて前方への注意が疎かになり、事故が起こった場合にも同様の事が言える。
多くの場合、後続車からの煽り運転は車間距離不保持違反であり刑法208条の暴行罪にも該当する犯罪である。先行車を制限速度を超過させて走行させようと促しているわけであるから、その時点においては、煽る者に重大な責任が生じる。しかし、煽る後続車に対して注意を促すため、もしくは反撃・いやがらせを目的として急ブレーキを使用してはならない。急ブレーキは事故を回避するためにやむを得ない場合を除いては法律違反であることはもとより、追突事故の原因となるため、危険を増大させるだけの行為でしかない。
トラックやワンボックスカーなど運転席の高い自動車では自車の足元が良く見えるため、前方の車両との車間距離を最小限に縮めることが容易であり、車間距離が詰まり気味になることがある。このため、後方からトラックなどが近づいてきたとしても、比較的長時間にわたり一定の距離を保って走行している場合には、煽りではないことがほとんどである。また車体が大きいため、これらの車が後方から近づいてきた場合は、車間距離が実際より短く感じることがある。(特に、トラックなどの重い車は、勾配の影響を強く受け、登坂中の再加速が困難なため、平坦もしくは下りの区間で加速を行う場合がある。これらの行為は煽りではなく、上り坂で失速してしまい追突されるリスクを減らすための行動であることが多い)。
いずれにしても、あわてず落ち着いて対処することが重要である。

あおり運転による重大事故

  • 2002年12月7日 兵庫県伊丹市国道171号において、隣の車線から割り込んだ走行中の車を車間距離2.5m前後で、時速60~70kmで約400mに渡ってあおり、前を低速で走るトラックに気付くのが遅れたため追突。3人を死傷させる事故が発生。あおり運転をした容疑者は危険運転致死傷罪に問われ、神戸地裁により懲役4年の判決を言い渡された。
  • 2002年12月15日 大阪府泉大津市国道26号において、原動機付自転車を二人乗りしていた少年達に対し、容疑者が幅寄せをし少年達が乗ったバイクは路肩の縁石に接触し転倒した。当初、少年二人はヘルメットを被っておらず、無免許運転であり、また、二人とも頭を強く打っており記憶喪失(一人が脳挫傷、一人が脳機能に障害が残る)状態であった。また業務上過失致死傷罪で逮捕された容疑者も事実認否を否定したため、不起訴処分となったが、家族や世論による署名活動により、2006年に危険運転致傷及び道路交通法(ひき逃げ)違反容疑で再逮捕された。
  • 2005年9月7日 静岡県藤枝市の県道において、前を走る車が割り込んできた事に腹を立てた容疑者が時速120~130km(法定速度40kmの道)で前の車を猛追、車間距離は約6mだったとされる。追われた運転手も加速し交差点に進入し、対向車線を右折しようとしていたトラックと衝突、トラックを運転していた女性が死亡するなど3名が死傷する事件が発生。あおり運転をした容疑者は危険運転致死傷罪に問われ、静岡地裁により懲役4年6月の判決を言い渡された。
  • 2006年6月30日 大阪府堺市南区の府道において、前を走行中のバイクを約2kmに及び追跡したのちに、時速130kmでバイクに併走し幅寄せなど、あおり運転を行った末、追突。バイクを運転していた少年が死亡する事故が発生。当初容疑者は自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕されたが、故意に車をぶつけた事が判明。殺人容疑に切り替え捜査。その後、危険運転致死傷罪に問われ、大阪地裁堺支部により懲役6年の判決を言い渡された。
  • 2007年1月21日 栃木県大田原市国道4号(片側一車線)において、容疑者が前を走行中の車を追い抜こうとした際、驚いた前の運転手が警笛を鳴らした事に腹を立て、後ろから回り込み、時速約100km(法定速度60kmの道)で猛追、パッシングや警笛を鳴らすなどして約2.5kmにわたり、執拗にあおり、路肩のガードレールに衝突させ、2人を死傷させる事故が発生。あおり運転をした被告は無免許運転であり当初道路交通法違反で逮捕、のちに危険運転致死傷罪で宇都宮地裁に起訴され、懲役9年の判決を言い渡された。

脚注

関連項目

  • ながら運転
  • 車両通行帯
  • 交通事故
あおりうんてん あおりうんてん あおりうんてん
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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